久留米市美術館で4月7日に開幕した「求道の画家 岸田劉生と椿貞雄」展を観ました。
大正期の美術界にユニークな位置を占めた美術団体「草土社」で深い交流のあった二人の画家、岸田劉生(1891~1929)と椿貞雄(1896~1957)の展覧会。
「岸田劉生」といえば《麗子像》。私の知識はその程度。
今回の展覧会の告知で初めて聞いた「椿貞雄」という名前。
「岸田劉生と椿貞雄」と並べられ、対比されるような企画に興味を持って出かけました。
5歳違いの二人は、師弟でもあり、同志でもあり、友人でもあったとのこと。
会場入り口には、二人の交友関係が伝わる写真が飾られています。
説明書きを読みながら絵画を眺めていると、美術館にいるのではなく、二人のドキュメンタリー映画を観ている感覚に陥るような気がしました。
互いに二十歳前後で、尊敬でき、強い絆で結ばれる人間に出会え、成長し、後世に残る作品を残すことができた幸せが伝わってくるようでした。
私が惹かれた作品は、
岸田劉生の《古屋君の肖像(草持てる男の肖像)》、《麗子坐像》《画人無為》、
椿貞雄の《菊子座像》、《鵠沼の或る道》、《壺(白磁大壺に椿)》 ・・・。
私が知らなかった芸術の視野を広げてくれる企画に感謝します。
(高校生以下は無料!だなんて、嬉しいですね。ぜひ、学校の先生方や親御さんは、子どもたちに美術館へ出かけることを勧めていただきたい! この世代の子どもたちには、興味がないと思っている分野に対しても見聞を広げてほしいと思います。)
岸田劉生と椿貞雄の油彩画、日本画、書簡などにより、二人の強い絆と、それぞれの個性の足跡を、ぜひご覧ください。
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「求道の画家 岸田劉生と椿貞雄」展
【会期】 2018年4月7日(土)~6月17日(日)
【会場】 久留米市美術館
【休館日】 月曜日(ただし4月30日は開館)
【開館時間】 10:00~17:00 *入館は16:30まで
【観覧料】 一般1,000円(800円)、シニア700円(500円)、
大学生500円(300円)、高校生以下無料
*( )内は15名以上の団体料金、シニアは65歳以上、前売りあり。
*上記料金にて石橋正二郎記念館もご覧いただけます。
*4月26日(木)の石橋文化センター開園記念日と
5月5日(土・祝)のこどもの日は、入館無料
◆久留米市美術館
http://www.ishibashi-bunka.jp/kcam/
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